電話会議とは

電話会議の現状について

電話会議は、Web会議の急速な普及により、2023年以降、多地点電話会議サービス会社や、電話会議用スピーカーフォンメーカーが相次いで撤退しました。

現在も一部の多地点電話会議サービス会社は運営を継続し、ZoomやTeamsなどのWeb会議アプリには電話会議機能が備わっています。また、企業の電話システム(ビジネスフォン・PBX)では電話会議機能が付加されているものがありますが、一部の利用にとどまっているのが現状です。

そのため、現在、遠隔会議を検討する場合はWeb会議の導入をおすすめいたします。Web会議については「Web会議とは」のページをご覧ください。

電話会議とは

電話会議は、固定電話網や携帯電話網などの電話回線を利用して音声のみのやり取りを行うコミュニケーション手段です。

古くからある遠隔コミュニケーションのひとつで、高額な設備投資を必要とせず、気軽に利用できる点で、企業における遠隔コミュニケーションのスタンダードといえる存在です。

通常の電話と比べた時、電話会議は以下のような場合を指します。

  • 電話回線や電話機に接続して、ハンズフリーかつ複数人が参加できる電話会議用スピーカーフォンを利用した通話
  • 3地点以上で電話での同時通話を可能にする電話会議サービスを利用した通話

電話会議用スピーカーフォンとは

電話回線、もしくはモバイル端末に接続して、ハンズフリーで多人数が参加できる機器のことです。電話会議用マイクスピーカーやスピーカーフォンとも呼ばれます。

電話会議用スピーカーフォンを選ぶ際は、「接続方法」と「収音範囲」を考慮して選択をするのがポイントです。

接続方法について

電話会議用スピーカーフォンは機種によって接続方法が異なります。 接続方法は「電話機接続」「アナログ回線接続」「モバイル接続」の3つに大別することができます。

なお、電話会議用スピーカーフォンは主流であった「ポリコム SoundStation2シリーズ」と「NTT-TX R-Talkシリーズ」が販売終了となったため、現在では流通していません。中古で流通している場合や、現在も電話会議用スピーカーフォンを利用している場合がありますので、こちらの接続方法を参考にしてください。

電話機接続

電話機 固定電話機の受話器(ハンドセット)に接続する方法です。接続方法は簡単で、固定電話機の受話器(ハンドセット)をカールコードから外し、カールコードを電話会議用スピーカーフォンに差し込むだけで接続できます。固定電話機さえあれば回線の種別は問わないので、ビジネスホン・PBX環境、家庭用電話機環境を問わず利用でき、手軽に導入できるのが特長です。

※電話機はアナログ電話機(一般電話機、単独電話機)、デジタル多機能電話機、IP多機能電話機と様々ありますが、種類を選びません。 ただし、コードレス電話機、カールコードレス電話機ではご利用できませんのでご注意ください。

※電話機の受話器(ハンドセット)に接続するだけなので、アナログ回線、ISDN回線、IP回線(ひかり電話、050など)、回線の種別は関係なくご利用いただけます。

アナログ回線接続

アナログ回線

アナログ回線に対応した接続方法です。アナログ回線とは、NTTでは加入電話と呼ばれる古くからある電話回線のことです。

アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンは、アナログ回線に直接接続して利用することができます。専門的には、アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)と呼称される電話機の仕様と同じです。家庭用の電話機も同じ仕様です。

アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)は、アナログ回線に直接接続して利用できるのが特長で、 1本の電話回線に対し、1台の電話機が接続される性質から単独電話機や単体電話機と呼ばれることもあります。

ただし、電話会議用スピーカーフォンを接続するためにいちいちアナログ回線を引き込まなくても、現在の電話環境でもご利用いただけるケースが多数ありますので、接続の方法をご紹介します。

企業のPBX・ビジネスホン環境の場合

PBX・ビジネスホンは、主装置や交換機と呼ばれるボックスに、アナログ回線やISDN回線、ひかり電話などの電話回線(外線)が収容されて、そこから、内線電話機が伸びています。

内線電話機は大別すると、デジタル多機能電話機、IP多機能電話機、アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)とあり、主装置(交換機)から伸びている電話線は別々です。

アナログ回線接続に対応する電話会議用スピーカーフォンは、アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)と同じ仕様ですので、主装置(交換機)から、アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)に対応する電話線を伸ばしてきて利用することができます。

電話線のコネクター
アナログもデジタルも同じ端子形状です

※アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)に対応する電話線は、PBX・ビジネスホン環境においては、ファックス(複合機)や受付電話機などで利用されていることが多い電話線です。

※アナログ電話機(一般電話機、単独電話機)に対応する電話線と、デジタル多機能電話機に対応する電話線は混同されやすいので注意が必要です(端子の形状は一緒ですが、デジタル多機能電話機の電話線にアナログ電話機を接続してもご利用できません)。

※配線についてや、主装置(交換機)にアナログ電話機(一般電話機、単独電話機)用のユニットが接続されているかなど、専門的な要素が多いので、システム担当者や電話工事の担当業者に相談をすることをおすすめいたします。

PBX(ビジネスホン)環境での、アナログ内線接続方式での電話会議システム接続イメージ

ISDN回線をターミナルアダプタに接続し、ターミナルアダプタから電話機を接続している場合

この場合、ターミナルアダプタに接続されている電話機と同様に、アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンを接続してご利用いただけます。

ISDN環境でアナログ回線接続型会議装置を使った、電話会議システム接続イメージ

家庭向けのひかり電話をひかり電話ルーターに接続し、ひかり電話ルーターから電話機を接続して利用している場合

この場合、ひかり電話ルーターに接続されている電話機と同様に、アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンを接続してご利用いただけます。

ひかり電話環境でアナログ回線接続型会議装置を使った、電話会議システム接続イメージ

ADSLを利用している場合

電話回線とインターネットを共用している場合、スプリッタに接続されている電話機と同様に、アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンを接続してご利用いただけます。

また、インターネット専用で、050IP電話を利用している場合は、ADSLモデムに接続されている電話機と同様に、アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンを接続してご利用いただけます。

ADSL環境でアナログ回線接続型会議装置を使った、電話会議システム接続イメージ1

ADSL環境でアナログ回線接続型会議装置を使った、電話会議システム接続イメージ2

050IP電話をIP電話アダプタやVoIPゲートウェイ経由で利用している場合

この場合、IP電話アダプタやVoIPゲートウェイに接続されている電話機と同様に、アナログ回線に対応する電話会議用スピーカーフォンを接続してご利用いただけます。

050IP電話環境でアナログ回線接続型会議装置を使った、電話会議システム接続イメージ

モバイル接続

携帯電話

スマートフォンや携帯電話、PHSなどのモバイル端末に接続する方法です。場所を選ばず電話会議ができる柔軟性が特長です。

電話会議用スピーカーフォンとモバイル端末との接続は、ケーブルを利用して接続する場合と、Bluetoothを利用してワイヤレスで接続する場合があります。

収音範囲について

電話会議用スピーカーフォンを選ぶ際は、接続方法とともに、収音範囲を考慮することが重要です。使用場所や人数と、収音範囲の関係を表にまとめましたので参照してください。

使用場所 人数 電話会議用スピーカーフォン 収音範囲
小会議室 1~6名 一般的な電話会議用スピーカーフォンの推奨収音範囲 半径1~2m
中会議室 7~15名 外部マイクが接続するタイプの電話会議用スピーカーフォン 半径2~3m
大会議室 16~60名 連結接続できる電話会議用スピーカーフォン 半径6m~12m
大会議室
講義室・教室
議場・ホール
会場の大きさに依存する 電話会議用スピーカーフォンを業務用音響機器に接続する 業務用音響機器に依存する

多地点同時電話会議サービス

概要

電話は通常、1対1の2地点間通話ですので、3地点以上で、電話での同時通話を行いたい場合には、「多地点同時電話会議サービス」を利用します。

サービスにより異なりますが、数十地点~数百地点まで同時接続が可能です。

利用方法

電話会議サービスの利用方法は、電話会議サービス提供会社が払い出すアクセスポイントという任意の電話番号に電話をかけて、パスワードを入力します。

そして、電話会議サービス会社のサーバーにアクセスし、電話会議の利用が可能になります。要は電話をかけるということですので、どのような電話機でもご利用になれますし、海外からの参加も可能です。

料金

電話会議サービス提供会社により異なりますが、通常は、初期費用や月額固定費用なしで、ご利用いただいた分だけの従量課金制を採用しているところが多いです。なお、アクセスポイントまでの通話料金はかかります。

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